トレセン現場で馬券記者が今週もスクープ!陣営の裏ネタ・オフレコ話をナマ暴露:隠れポイントGETコンテンツ
返し馬で放馬してラチに激突、発走除外となったライトバック。まずは人馬ともに無事で良かった。
人気上位ってことで25億円超の返還になったのと、リューセイ(坂井瑠)が飛び降りたせいで、馬がバランスを崩して激突したようにも見えるから「無責任じゃないか?」なんて批判が集まってるが……論外だよ。
ハミが抜けて、頭絡(とうらく:馬の頭に装着するハーネス)まで外れるってのは、完全に鞍上がコントロールできない状態。いわば、ブレーキの壊れた暴走機関車みたいなもん。少しでも馬乗りをかじった人間からすると、真っ先に飛び降りて当然なの。振り落とされて頭から地面に叩きつけられても全くおかしくない。
その後にSNSで釈明する羽目になって……本当に可哀想だよな。
「ライトバックは返し馬の後にゲートに寄ろうとしなかったので、係の人に引っ張ってもらったのですが、その後ハミが外れてしまいました。ハミがないまま最後の直線まで走ってしまい、これ以上走るのは危険と感じて飛び降りる判断をしました」
引用:坂井瑠星/Twitter
ただし――。
リューセイには誰も文句をつけてないんだが、現場じゃ今回の事件についてあんまりイイ声が聞こえてこなくてね。「ちゃんと管理していれば防げた事故なんじゃないか?」って話。
というのも、リューセイの「係の人に引っ張ってもらった」ってのは茶木調教師のコメントと同じなんだが、引っ張ってたのはJRAの係員ではなく、厩務員のはずなんだよ。ギッチギチに縛ってる馬具を、レース前にゲート裏まで行って外すのが担当の役目でもあるんだよね。
これはオレの邪推だが……おそらく担当厩務員を守るために、わざわざ「係の人」という言い回しをしたんじゃないか。知り合いの関係者は「若手調教師だしベテラン厩務員からナメられてるんじゃないか?(笑)」なんてぶっちゃけてたな。
別の関係者は「ガムチェーンを外そうとしたときに馬が嫌がって、天井(※頭絡のこと)が一緒に抜けちゃって暴走したんじゃないか」って推測してたよ。「天井が外れたら整備不足か金具の締め忘れってことで、調教師は過怠金コースなんだけど、お咎めなしだったろ。馬の気性がよっぽど悪かったってことなんだろう」と語ってくれたわ。
オレから言わせてもらえば、そもそもクロス鼻革にパシュファイヤーにガムチェーンに……余りにも馬具で何とかしようとしすぎ。それだけヤバい気性なのは分かるが、その場しのぎじゃ根本的な解決にならないし、それが結果としてこういう事故に繋がってしまった。ドン引きしている関係者も少なくないのはちゃんと伝えておきたい。
とにかく、馬をじっくり作っていくんじゃなくて、気性を無理やり力で押さえつけようとしたゆえの事故だというのがオレの見方。それで馬券ファンが詳しくないのをいいことに、変に身内を庇おうとして、JRAに責任転嫁ってのは道理が違う。今回をきっかけに色々と学んでほしいね。
重賞世話人
【マンダケンタ】
重賞・GIの万券直結情報はおれにまかせろ!
気づけば、競馬記者としてデビューして早ウン十年。暴露王が提携している凄腕トラックマン連中(現役記者)の中でも、俺以上に足で情報を聞き込んでいるヤツはいないと自負している。
立場上本名を明かすわけにはいかないので万券にちなんで"万田券太"ってことでよろしく。まぁ普段の現場でも「ケン」「ケンさん」「ケンちゃん」ってな感じで呼ばれてることだし、案外悪くない名前だろ?それじゃ、今週もとっておきの穴情報で重賞万券~!