―隠れポイントもGET！―
欧州馬・ジャパンＣ参戦組への思い込みには要注意！
クロワデュノールは「来年のダービー馬」？

重賞世話人
【マンダケンタ】

【１】ジャパンカップの外国馬３頭は…

オーギュストロダン、ゴリアット、ファンタスティックムーン。ジャパンＣに参戦する３頭だ。

【１】オーギュストロダン：英ダービー＆BCターフ馬。ディープインパクト最終産駒。日本で引退式

【２】ゴリアット：キングジョージ６世＆QESを完勝

【３】ファンタスティックムーン：独ダービー馬

彼らの公開調教を一目みようと、雨だってのに東京競馬場は結構な賑わいでね。ゴリアットが鶏跛（けいは：片脚を高く上げる鶏の歩様に似ていることから）を披露するとドヨメキが起きた。

調教師がワンオペで頑張ってるファンタスティックムーンに対して、オーギュストロダン陣営は世界のエイダン・オブライエン調教師もサプライズ来日。気合いが違うよな(笑)。

(※詳しくは【記者のつぶやき】を参照)

ただ外国馬３頭のうちで、現時点でオレが個人的に一番気になってるのはゴリアット。

馬主が強気節ってのもあって色物扱いされちゃいるが、アスコット(英)のキングジョージ６世ＱＥ２歳Ｓを、持ったまま２分27秒４で勝つのはホンモノ。距離は2390ｍだから、ジャパンＣの2400ｍに合わせて10ｍぶん追加しても２分28秒台。時計も悪くないし、退けたブルーストッキングやレベルスロマンスはその後も活躍。

『とはいっても欧州馬でしょ～？日本の高速馬場に適応できるの？』と思っている馬券ファンへ。喝だ喝ッ！

マイルＣＳで⑤着に入って驚かれた欧州馬チャリンな、戦前にムーアがなんて言ってたか、知ってるか？「京都の高速馬場（fast track）も問題ない。アスコットでも結果を出してきた馬だからね」だよ。結果は大健闘の⑤着。

雨が降れば別だが、アスコットと日本の高速馬場ってのは、実はそこまでかけ離れてないってのが、最先端を行くホースマンの共通認識。

オールドファンなら知ってると思うが、かつてジャパンＣに参戦したファンタスティックライト(00年２人気③着)もモンジュー(99年１人気④着)も、アスコットのキングジョージを勝ち負けしてるからな。しかも欧州の本場はマイル戦よりクラシックディスタンス。

そう馬鹿にしたもんじゃないし、欧州競馬は日本競馬と別物だ！と割り切ってるヤツらに泡吹かせて欲しい気分だね。

【２】クロワデュノールがダービー馬？時期尚早だよ

早くも世代トップの地位を確立しつつあるクロワデュノール。

もともとホープフルＳでメイチに持っていくために東スポ杯２歳Ｓは完全な仕上がり途上。でも楽勝だもんな。ありゃ現時点ではギアが違うと認めざるを得ない。騎乗したキタトモ(北村友)が「まだ100点満点ではない」「ポテンシャルをさらに感じた」と話すのも分かるよ。

ただ「来年のダービー馬との呼び声が高い」は言いすぎだろう。所詮は２歳。去年ホープフルＳでワンツーだった馬はレガレイラとシンエンペラー。どっちもクラシックで頑張るには頑張ったが……。

むしろ昨年だったら京都２歳Ｓでシンエンペラーにタコ負けしたダノンデサイル(④着)やコスモキュランダ(⑧着)のほうが大成してる始末。競馬ってのはそんなもんなのよ。

先日、某重鎮が「馬体が完成しきった古馬の重賞なんて興味がない」なんて言い放っていたが、オレも気持ちはよ～く分かる。

２歳戦ってのは世間の盲点をいかに突くか。どれだけ馬を普段から見ているか、どれだけ真に迫った情報を握っているかが万券獲りの鍵を握るんだ。腕が鳴るねえ。

(※２歳GⅠでココまであるのが暴露王！12月も大きくご期待ください♪)