提携トラックマンの裏ネタ

―隠れポイントもGET!―
スマホ事件の真相、ミシェルJRA参戦etc
ミルコがポロリ「穴馬の激走は当たり前ダヨ」


東京の精密機械
【Uトラックマン】
【1】スマホ事件は終わりにしたいJRA

藤田菜七子、永野猛蔵、小林勝太のスマホ持ち込み事件。

11日に裁定委員会がひらかれて、永野猛蔵に1年間の騎乗停止命令。同タイミングで引退。ついでに佐々木大輔と横山琉人も巻き込まれて30日間の騎乗停止(※詳しくは「馬券記者のつぶやき」参照のこと)。小林勝太の処遇は本人からの申し開きを受けて今後決まる見通し。

それで説明会が開かれたんだが、参加者の中にブッ込んだヤツがいてね(笑)。「噂レベルだが」と断ったうえで「他の騎手も関与しているのでは。今後新たに処分が追加される可能性はないのか」と。

そしたらJRAのお偉いさん、「現時点では調査は全て終了したと認識している」なんて、しどろもどろの返答でね。幕引きしたいのがミエミエ。政治家の逃げ答弁かよって、知り合いの記者も笑ってたよ。当の職員も含めてここにいる人間、みんな実態は知ってるんだから(笑)。

まあ美浦で起きたストライキの時も、組合同士を分裂させるスト破りまで駆使して、競馬開催を強行するような連中。直接的な関連があったかは謎のままだが厩務員から死人まで出たんだっけ?色々と言い分はあるんだろうが、エゲツない奴らだよ……まったく。

ただスマホ事件については、オレ個人の見解としては「皆やってる(た)」なんてのはただの言い訳。普通の社会人じゃ考えられないようなバカ高い給料貰ってるプロなんだから、バレた時のリスクを背負う覚悟くらいは持てって思うね。

【2】ミシェルもいいが、本命はスミヨンだ

JRA騎手の通年免許試験を三年連続で受験して不合格だった、美しすぎるフランス人騎手ことM・ミシェル。

いまは川崎競馬で短期免許を取って騎乗中なんだが、24日に地方馬のアルメールヴェントで5年ぶりのJRA参戦が確定(ベゴニア賞)。ジャパンCデーに合わせてくるあたり憎いねェ。

ただ、関係者の目線はミシェルより……断然ジャパンCに参戦するスミヨン(海外馬ゴリアットに騎乗)。こっちも2019年以来の来日で、すでに競馬村じゃ争奪戦状態だ。

制裁が多すぎて短期免許は実質出禁。海外でもレース中に肘鉄をブチカマしたりと粗暴が目立つ問題児だが、騎乗技術は世界有数。ちょうど10年前のジャパンC、福永がずっと御せなかったエピファネイアでピタッと折り合いをつけて勝っちまったのが忘れられないね。

【3】ミルコがポロリ「穴馬の激走は我々からしたら当たり前」

それからもう一つ。

ルメールとは対極的にすっかり落ちぶれてしまったミルコ・デムーロ。菊花賞のコスモキュランダなんて酷い騎乗だったもんな。弟のクリスチャンから色々教えてもらった方がいいんじゃないか?って思う。

ただ最近、とあるインタビュー(※)で興味深い話をしててね。世間に対して「『いやいや、この馬が単勝1.7倍?』って思うヨ」、逆に「めちゃくちゃ状態がイイのに、なんでこんな人気がないの?」と感じることもあるとかぶっちゃけまくり(笑)。さらに穴馬の激走は「全然ビックリじゃないよ!」とまで。

オレらとしちゃ当たり前のことではあるが、ここ、絶対に聞き逃しちゃダメなポイント。

ミルコに限った話じゃない。馬乗りってのは跨ると大体調子や能力ってのは分かるんだ。逆に跨らないと分かりにくいから、元騎手が当たらないのも無理はないがね。

ほら、車でも故障して走りがおかしいだとか、アクセルを踏んだときの加速感、地面に吸い付く感触ってのは乗ってみないと分からんだろう。

だからこそ当事者からナマの本音を聞き出すってのはめちゃくちゃ重要なんだ。現場に出入りするオレたちが人気に左右されず、馬の良し悪しを見分けられるのも、陣営・関係者から乗り心地を聞いてるからに他ならない。

引退した永野猛蔵が現役Jという立場でありながら、親族相手に予想をレクチャーしてたのがいかに重罪かっての、分かってくれたかな?

Uトラックマン
東京担当
Uトラックマン
[東京の精密機械]

美浦きっての頭脳派で、ヴィクトリアM週にも1091倍をお届けしたばかり。「レースビデオも取材ノートも自分の頭の中。やっぱり競馬は記憶の勝負」と豪語する“精密機械”。黒字収支はお約束で、馬券で勝っている勝ち組暴露マニアの間でも「丸乗りするだけで儲かる」「狙ったように注目馬が激走する」と信者多数。

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